防犯カメラが設置されているエリアに悪意ある人間は近づかなくなります。

しかし注意しておきたいポイントは、
防犯カメラの犯罪に対する抑止力効果は非常に大きいですが、
その設置されている防犯カメラが今も常に正常動作をしているとは限らない、ということです。

必要としている時に正常に動いていなければせっかくの防犯カメラも意味をなさなくなります。

ここでは防犯カメラのよくある故障の原因やチェックポイントを解説します。

部品別よくある故障内容

防犯カメラの部品別でよくある故障の種類や、
防犯カメラの故障しやすい箇所についてご紹介します。

防犯カメラの故障原因についてあらかじめ理解しておくことで、
壊れたり不具合が生じた際にも慌てず対処することができ、安心して使用することができます。

カメラ部のよくある故障

【カメラ本体の故障】

防犯カメラ本体による故障です。
まずは防犯カメラに電源が入っているかどうかを確認しましょう。

意外にも何かの拍子に電源が切れてしまい映っていないだけというケースが多くあります。
またフリーズによる動作不良の場合もあるので再起動も試してみましょう。

上記の対応でも改善がない場合は、
設置環境下(特に屋外利用)によっては基盤部分が壊れやすくなることがあります。
もし基盤部分が故障している場合は修理を依頼する必要性があります。

【電源の故障】

電源による故障です。
まずは電源がコンセントにしっかり刺さっているかどうかを確認しましょう。

電源がコンセントに刺さっているにも関わらず防犯カメラが動作しない場合は
電源アダプターや電源装置の故障が考えられます。

電源アダプターを触ってみて冷たければ故障で間違いないでしょう。
電源アダプターは瞬間的に電流が大きく流れたり、落雷の影響で壊れることがあります。

特にLANケーブルで電力を供給するPoE給電タイプと
同軸ケーブルで電源供給するPoC給電タイプ、
電源重畳タイプの防犯カメラ給電システムは落雷に弱く、
電源供給する危機に負担がかかり故障の原因となる可能性があります。

【レンズの故障】

レンズによる故障です。
レンズが壊れると独特のノイズが画面に表示されます。

またレンズが汚れていたりレンズ内が結露していたりすると
ピントが合わずぼやけてしまうことがあります。

汚れの場合はレンズを定期的に柔らかい布でクリーニングすることで対処が可能です。
汚れではない場合はレンズのチップである、イメージセンサーの故障も考えられます。

イメージセンサーの故障の場合はレンズ交換が必要ですが
バレットタイプのようなレンズ一体型カメラはカメラ本体を交換する必要があります。

【ケーブル類の断線】

ケーブル類の断線による故障です。
防犯カメラには電源ケーブルや本体からレコーダーに映像ケーブルがつながっています。

映像が映らないなどの状態であれば、まずはこれらの線が途中で断線していないか、
もしくは外れていないかどうかを確認してください。

レコーダー部のよくある故障

【レコーダー本体の故障】

レコーダー本体による故障です。

レコーダーが動かない場合は、
カメラ本体同様フリーズによる動作不良の場合があるので再起動を試してみましょう。

レコーダーから異音がする場合は、
レコーダーに内蔵されているクーリングファンが摩耗している可能性があり、
寿命が近いサインですので交換をする必要性があります。

【電源の故障】

電源による故障です。

こちらもカメラ本体と同様に電源がコンセントにしっかり刺さっているかどうかを確認しましょう。
また落雷による故障を防ぐためにもアース線はきっちりと繋げましょう。

【ハードディスクの故障】

ハードディスク(以下HDD)による故障です。

HDDはレコーダーに内蔵されており、データを記録する為の部品です。
電源も入り映像も映るけど録画されない場合はHDDの故障の可能性があります。

意外かもしれませんがHDDは消耗品になります。

HDDの寿命はおよそ20,000~30,000時間と言われています。
24時間作動させた場合およそ2年から3年程で寿命がくるのでそれまでに交換が必要となります。

モニター部のよくある故障

【バックライトの故障】

バックライトによる故障です。
液晶モニターのバックライトもHDD同様に消耗品であり、寿命があります。

しかしこのバックライトはHDDとは違い、
交換ができない部品となっており、モニターごと交換が必要になります。

使用しているモニターによって寿命には幅がありますが、
およそ15,000~50,000時間が目安とされています。

電源のオン・オフを繰り返したり、
温度変化の激しい環境で使うとバックライトの寿命はより短くなります。

完全に寿命がきてしまうと電源を入れても映らなくなりますが、
その前に

  • 画面が薄くなる
  • 色の鮮明さがなくなる
  • 画面がチラつく
  • 画面が暗くなる
  • 画面がぼやける

などの症状が出てきますので、
これらの症状が見受けられる場合はモニターの交換の準備をしておくと良いでしょう。

【電源の故障】

電源による故障です。
こちらも今までと同様ですが、電源がコンセントにしっかり刺さっているかどうかを確認しましょう。

【HDMI ケーブルの故障】

HDMIケーブルによる故障です。

映像を出力する為に基本的にはモニターとレコーダーをHDMIケーブルで接続しています。
モニターに映像が映らない場合は、
まずはこのHDMIケーブルがしっかり差し込まれているかどうかを確認しましょう。

しっかり刺さっている場合でも接触不良を起こしている場合もあるので、
一度HDMIケーブルを抜いてホコリなどをきれいにふき取ってからもう一度差し込んでみましょう。

防犯カメラのよくある故障一覧

こちらでは防犯カメラでよく見られる故障を
症状別に簡単なトラブルシューティングとともに一覧でご紹介します。

モニターが映らない

各種配線が正常に繋がっているか
モニターはいつ購入したものか(寿命がきていないか)

防犯カメラの映像が白い

カメラの近くに壁や物体がないか(赤外線が乱反射し白飛びします)
レンズ内に結露が発生していないか
レンズに汚れが付着していないか
レンズ周りに蜘蛛の巣が発生していないか
逆光が発生していないか

電源が入らない

電源ケーブルは繋がっているか
電源ケーブルが断線していないか
フリーズしていないか(再起動してみる)

ピントが合っていない

レンズに汚れが付着していないか
レンズ周りに蜘蛛の巣が発生していないか
画角調整ができているか

防犯カメラが映らない【1 台】

防犯カメラの電源がとれているか
ケーブルは接続されているか

防犯カメラが映らない【複数台】

レコーダーに繋がっているケーブルは正常か
レコーダーがフリーズしていないか

防犯カメラのメンテナンス

防犯カメラは冷蔵庫と同じで24時間365日稼働させる必要性がある為、
他の電子機器に比べて故障しやすい状況にあります。

防犯カメラの耐用年数はおよそ5年程度ですが、
定期的にメンテナンスを行うことによってより長く使用することができるでしょう。

故障や不具合にいち早く気付き対処するためには、
少なくとも年に一度はメンテナンスを行うことをおすすめします。

防犯カメラの動作チェック

防犯カメラの一通りの動作をチェックします。

電源をすべてOFFにした後、再度防犯カメラの電源を入れ直して、
動作に不具合がないかひとつずつチェックしていきます。

防犯カメラの異音チェック

カメラ・レコーダー・モニターそれぞれの動作音をチェックします。

異音が発生する場合、
ほとんどの場合が内部の部品が故障している可能性が高い為交換が必要になります。

レンズの清掃

レンズの清掃をします。
レンズが汚れていると映像がぼやけてしまったり、鮮明に映らなくなります。

ホコリの掃除

エアダスターや乾いた布などで機器についているホコリを掃除します。
ホコリが溜まっているのを放置していると、最悪の場合発火してしまう危険性があります。

各機器の配線・配管をチェック

各機器の配線・配管をチェックします。
配線が外れていたり、断線が発生していると正常に動作しなくなります。

撮影日時のチェック

撮影日時が正しく表示されているかチェックします。
正しい日時が出ていない場合は、いつの映像のものか分からなくなってしまいます。

防犯カメラの画角や視野のチェック

防犯カメラの画角や視野範囲のチェックをします。

風に影響や何かにぶつかったりすることで本来映すべき場所が撮影できていない可能性があります。
映したい場所をしっかり捉えているか確認します。

ネットワーク環境のチェック

ネットワーク環境のチェックをします。

ネットワークカメラを利用している場合、
ネットワークが正常に使えていないと遠隔による操作などができなくなってしまいます。

これらの定期メンテナンスは、
必要な時に防犯カメラが映っていないなどのトラブルを防ぐために必要要不可欠です。

一般のユーザーが定期的にチェックするのも当然必要ですが、
さらにメンテナンスの質を高めるにはプロの業者に依頼するのも良いでしょう。
業者であれば素人ではできない細部のチェックまで可能な為、非常に高い安心感を得られます。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回の記事では、防犯カメラのよくある故障の症状や故障しやすい部品についてまとめてみました。

24時間365日稼働し続ける防犯カメラは非常に繊細な機器でもある為、
定期的なメンテナンスを実施していくことが大事です。

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防犯カメラの不具合の中には、簡単な設定だけで解消するものも多く存在します。
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防犯カメラをはじめて導入を検討している企業様や信頼できる業者で入れ替えを検討したい企業様は
ぜひ一度、防犯カメラのアクトライズ株式会社でご検討してみてください。